月単位のアーカイブ: 6 月 2009

賃金上昇も人手不足が続く~介護現場の状況~

 アルバイト市場は「人余り」が続いているが、介護・看護関連の仕事は例外で人手不足が続いているという。

 もともと高水準の時給も上昇基調にある。

 期待された製造派遣からの人材流入も滞り気味で、時給上昇も人材確保の決め手にはなっていないという。

 介護現場の人手不足は深刻だ・・・関連情報を列挙すると・・・

1.全職業の有効求人倍率 → 2007年11月に1倍を下回り今年4月には0.46倍

2.社会福祉協議会中央福祉人材センターによれば4月時点の介護現場の有効求人倍率 → 1.02倍

3.高齢者向けの介護保健施設の有効求人倍率 → 4.36倍

4.職種別では介護職の有効求人倍率 → 1.44倍

5.インテリジェンスによると5月の「福祉・介護・保育」の平均時給は前年同月比12.5%高い1005円で、昨年8月から10カ月連続で前年を上回っている。一方、「事務・アシスタント」は962円と2.8%値下がりした。こちらは11ヶ月連続の前年割れ

6.リクルートでも4月時点(首都圏)の賃金状況は → 「ホームヘルパー」は8.6%上昇、「一般事務」は1.4%下落

7.福祉関連の人材サービスを手がけるニッソーネット(大阪市)では、介護職の登録者が1~4月で前年同期比で倍増。特に男性は2.4倍に増加した。

8.ニッソーネットが開催するホームヘルパー2級の講座に至っては男性受講者は6倍に増えている

9.リクルートによれば4月のパチンコ、遊技場の「ホールスタッフ」の時給は1189円(首都圏)。資格によって差はあるものの介護士の時給とほぼ同水準

 当たり前かも知れないけれど、給与だけでは人材は集まらないのでしょうね!

 給与以外の要因、職場環境とか、雰囲気とか、人間関係とかも重要なのでしょうね。

【ニュース】

 http://www.nikkei.co.jp/news/kakaku/column/20090618e1j1800o18.html

日本の高齢者の貧困層割合は22%~OECDの年金制度に関する報告書~

  日本の高齢者は・・・

1.公的年金の受給額の割合が33.9%現役時代の所得に対して経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で英国に次いで2番目に低い!OECD諸国の平均は59%だったという。

2.65歳を超える高齢化世代の貧困層の割合が22%と、OECDの平均(13.3%)を大きく上回っている!

 これらは、OECDが6月23日に発表した加盟30ヶ国の年金制度に関する報告書に記載されているとのこと。

 これに対し、厚生労働省は、日本は無職の人も含めた「皆年金制度」のため、一定水準以上の収入がある人々を加入対象とする国と比べて順位が低くなる傾向があると説明しているとのことだが・・・

 それでも、貧困層の割合が22%だということをどう説明するのだろう?

 日本の高齢者の経済的基盤は貧弱なのでは?

【ニュース】

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kaigo_news/20090624-OYT8T00230.htm

 

三木清の人生論ノート~娯楽について~

 デイサービスや入居施設でも娯楽が行われている。

 わたくしは、これらの介護施設では、どうも子供じみた娯楽が多い様な気がしてならない。自分はあんなの嫌だなぁって見ながら思っている。

 三木清曰く、『娯楽というもは、簡単に定義すると、他の仕方における生活である。・・・中略・・・この他とは元来宗教的なものを意味していた。従って人間にとって娯楽は祭としてのみ可能であった。』

 そもそも、娯楽とは近代的な概念だそうだ。

 『娯楽というものは生活を楽しむことを知らなくなった人間がその代わりに考え出したものである。それは幸福に対する近代的な代用品である。』

 結局、近代社会において娯楽は・・・

 『娯楽はたんに、働いている時間に対する遊んでいる時間、真面目な活動に対する享楽的な活動。』ということらしい。

 さて、介護サービス等の利用者は既に働かなくても良くなったひとや働けないひとが多い。

 それでは、上記の労働を前提とした娯楽の定義は通用しないかも知れない。

 『生活を楽しむことを知らねばならぬ。「生活術」というのはそれ以外のものでない。』と三木清は言う。

 確かにそうだ、食事をとる、風呂に入る、本を読む、テレビをみて雑談して、昼寝をして・・・そんなたわいもないことを楽しむ術(すべ)が必要だ。

 『生活術・・・中略・・・は技術であり、徳である。』

 そして、技術とは・・・『どこまでも物の中にいてしかも物に対して自律的であるということが技術の本質である。』

 『生活の技術も同様である。どこまでも生活の中にいてしかも生活を超えることによって生活を楽しむことは可能になる。』

 デイサービスや介護施設等に必要なのは、この「生活術」ではないだろうか?

 シンプルに、楽しい充実した食事をすること。のんびりと入浴を楽しむこと(入浴後の休憩も含めて)、お喋りをすること、テレビを見ること、音楽を聴くこと等々、そんな何気ない生活を楽しむための技術・工夫が求められている。

新型インフルエンザの発生に対する社会福祉施設等の対応について【更新】~介護保険最新情報vol101が発出~

 新型インフルエンザの発生に対する社会福祉施設等の対応について【更新】(介護保険最新情報vol101)が発出されている。

 国内における新型インフルエンザに対する対応については、今までにに以下のようなものが出ている。

1.新型インフルエンザ対策本部による「基本的対処方針」

2.「『基本的対処方針』等のQ&A」

3.「医療の確保、検疫、学校・保育施設等の臨時休業の要請等に関する運用指針」(以下運用方針と略)

4.平成21年5月16日付け事務連絡「新型インフルエンザに対する社会福祉施設等の対応について」

5.平成21年5月20日付け事務連絡「新型インフルエンザに対する社会福祉施設等の対応について(追加)」

6.平成21年5月22日付け事務連絡「『新型インフルエンザに対する社会福祉施設等の対応について』の一部改定について」

7.平成21年5月29日付け事務連絡「『新型インフルエンザに対する社会福祉施設等の対応について(追加)』の一部改定について」

 今般、別添のとおり運用指針が改定されたことを受け、従来の文書類を整理し、更新版としてとりまとめたのこと。

 ダウンローは次のサイトからどうぞ → http://www.pref.miyagi.jp/kaigo/

原因不明の食中毒が増加?~首都圏・瀬戸内海沿岸地域・北陸地方で~

  謎の食中毒が増加しているという。

 食後短時間で一過性の下痢や嘔吐の症状を呈し、原因物質が特定できない食中毒がここ数年、首都圏や瀬戸内海沿岸、北陸地方などで相次いでおり、厚生労働省が国立機関に研究分析を依頼し、事例収集を進めているという。

 嘔吐や下痢など食中毒のような症状を呈していても、原因物質が特定できない場合、「食中毒」としては報告されず、有症苦情事案として扱われることが多いという。

 現在では主要な食中毒の原因物質も、過去にさかのぼると「原因不明」とされた時代があり、昨年の食中毒のうち患者数が最も多いノロウイルスも、遺伝子検査が確立し、国が原因物質に追加したのは1997年だという。

 早く、原因を明確にして欲しいですね。

 【ニュース】

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090622-OYT8T00708.htm